マイカーローンの金利比較をしていると、低金利ランキングを紹介しているサイトを見かけます。
数多くのマイカーローンから金利が低い順に紹介されているので、金利比較する場合にはとても便利ですよね。
でも、金利比較ランキングを見る場合にも、いくつかの注意点があります。
1,保証料や事務手数料などの諸費用は含まれている?
マイカーローンには金利以外に、保証料や事務手数料などの費用が発生する場合があります。
店頭表示や公式サイトに表示されている金利だけでなく、保証料や事務手数料などの諸費用が必要かどうかも必ずチェックしておきましょう。
最終的には、総返済額が一番少ないマイカーローンを選ぶことが正しい比較方法です。
保証料についてはこちらのページ(マイカーローンで保証人は必要?)で詳しく解説しています。
2,金利幅はどれくらいある?
金利幅とは、マイカーローンで設定されている上限金利から下限金利の幅のことです。
一般的にマイカーローンの金利設定には、下記の3種類があります。
- 単一金利:金利は1種類のみ(例)金利2.8%
- 選択金利:金利設定が複数あり審査に応じていづれかの金利が適用される(例)金利2.5% or 金利3.5%
- 範囲金利:審査に応じて範囲内の金利が適用される(例)金利2.0% ~ 金利4.0%
単一金利の場合は分かりやすいですが、その他の金利設定では審査に通らないと適用金利が分かりません。
審査に通って借入れができるとなっても、上限金利と下限金利とでは大きな金利差が発生する場合があります。
金利が違えば、こんなに返済額も違ってくる
例えば「年1.075%~7.975%」という金利幅で設定しているマイカーローンもあります。
この場合、下記の内容で返済シミュレーションすると返済額に大きな差額が生じます。
【借入れ内容】
・借入金額:3200万円
・返済期間:5年
・ボーナス返済:無し【金利:年1.075%の場合】
返済総額:3,082,680円【金利:年7.975%の場合】
返済総額:3,647,580円差額=564,900円
上限金利が適用されてしまうと下限金利が適用された人よりも【564,900円】も多く返済することになります。
金利1.075%という下限金利に引き寄せられて申し込んでみたら、上限金利が適用されてしまったなんて泣くに泣けませんよね。
このように金利幅があるマイカーローンの場合、自分の適用金利がどれくらいかということがとても大切なポイントになります。
適用金利は申し込まないと分からない
そして困ってしまうのは、適用金利は審査に申し込まないと分からないということです。
審査に申し込むと、審査結果時に
- 審査可否
- 適用金利
- 融資金額
の3つが決まります。
審査に申し込まないと分からないのは不便ですが、金融機関も信用力に応じて金利を決めるのである程度は仕方がないことだと言えます。
最近ではそのような顧客の不満の声も踏まえて、マイカーローンでは仮審査という審査方法が用意されるようになりました。
仮審査を利用しないと正しい金利比較はできない!
仮審査では住所などに加えて「年収・勤務先・他社借入状況」などの項目も入力しますが、源泉徴収票や住民票などの提出書類はまだ必要ありません。
結果をみてから本審査に進む場合に、初めて必要書類の提出を求められます。
その点では本審査を受けるよりは手間が掛からないので、気軽に申し込むことができます。
そのため先ずは仮審査に申し込んで、審査結果をみてから借入先を決める人が増えています。
金利幅が設定されているマイカーローンを利用する場合は、仮審査が受けられるかどうかもチェックしておきましょう。
また金融機関によっては「損保ジャパンのジャパンダ・ネットマイカーローン」のように、仮審査はなくても「審査結果連絡のキャンセルもOK」としている場合もあります。
審査結果をみてから、借りるか借りないかを決められるマイカーローンをオススメします。
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