マイカーローンを申し込んだら、その内容や結果が信用情報機関に登録されることをご存知ですか？
WEB申し込みでも店頭申し込みでも、マイカーローン申込時に名前や住所を入力したり記入すると思います。
その入力欄の下の方や裏面にある規約に「個人情報にかかる同意条項」という項目があります。
規約の中には、下記のように書かれています。
第3条（個人信用情報機関への情報提供に関する同意）
(1)私は、銀行および保証会社が加盟する個人信用情報機関および同機関と提携する個人信用情報機関に私の個人情報（当該各機関の加盟会員によって登録される契約内容、返済状況等の情報のほか、当該各機関によって登録される不渡情報、破産等の官報情報を含む）が登録されている場合には、銀行および保証会社がそれを与信取引上の判断（返済能力または転居先の調査をいう。ただし、銀行法施行規則等により、返済能力に関する情報については返済能力の調査目的に限る。以下同じ）のために利用することに同意します。
(2)銀行および保証会社がこの申込に関して、銀行および保証会社の加盟する個人信用情報機関を利用した場合、私は、その利用した日および本申込の内容等が同機関に1年を超えない期間登録され、同機関の加盟会員によって自己の与信取引上の判断のために利用されることに同意します。
＊静岡銀行マイカーローン仮審査申込みより抜粋
ちょっと難しいので、もう少し簡単に書くと
(1)銀行や保証会社が加盟する個人信用情報機関に登録されている申込者の「契約内容・返済情報」などを参照し、与信取引上の判断のために利用することを同意します。
(2)今回の申し込みについても個人情報機関に登録され、加盟会員によって自己の与信取引上の判断のために利用されることを同意します。
ということが、書かれています。
もっと簡単にいうと、
(1)申込者の信用情報を信用情報機関に照会して、延滞や不渡り・破産などの返済トラブルがあれば審査に落とします。
(2)今回の申し込みした事実と結果も信用情報機関に登録し、その内容を他の加盟会員（銀行とか保証会社）が確認できるようにします。
ということになります。
信用情報機関とは
信用情報機関とは、クレジットやローン等の申し込みや契約に関する信用情報を管理している機関のことです。
信用情報とは、下記のように定義されています。
クレジットやローンなどの信用取引に関する契約内容や返済・支払状況・利用残高などの客観的取引事実を表す情報です。
＊JICC公式サイトより引用
信用情報機関には、下記の3つがあります。
マイカーローンに申し込むと、銀行や保証会社から上記3つの信用情報機関に信用情報の照会が行われ、過去のローン申し込み状況や返済トラブルの有無などが確認されます。
返済履歴に問題があれば、その時点で「審査落ち」という判断が下されるわけです。
そこで問題となるのが、「審査落ちしてしまった場合にどうなるか」ということです。
なんとなく「審査落ち」という記録が残ってしまうように思いますよね。
でも実際のところは審査落ちした事実は、信用情報に「審査落ち」と記載されることはありません。
信用情報の記録には、申し込みされた状態のまま記録として残るのです。
でも、これこそが「審査落ち」した状態を示すことになります。
審査に通過した場合、「契約が成約しました」という情報が新たに掲載されることになります。
つまり「契約が成約した」という状態に変わらないということが、「審査落ちした」ということになるのです。
マイカーローンの申し込み時に登録される情報は、下記になります。
- 本人を特定する情報（氏名、生年月日、電話番号及び運転免許証等の記号番号等）
- 申込日及び申込商品種別等
審査落ちを確認する重要なポイントは「申込日」です。
申し込みしてから日数が経過しているのに、「申し込み状態」のままであれば「審査落ちした」とみなされることになります。
そしてこの申し込み記録は、信用情報機関の加盟会員であれば確認できるようになっています。
A社で審査落ちしたからすぐにB社マイカーローンに申し込むと、「この人は他社ローンに申し込んで審査落ちしてるな」ということが信用情報で分かるようになっているのです。
それがすぐに審査落ちの原因になるかどうかは、他の審査内容も踏まえたうえで判断されますがマイナスポイントになることは間違いありません。
もちろんA社で審査落ちしてから、すぐにB社に申し込んでも審査に通る人もいます。
金融機関の審査基準とその人の信用力次第で結果は変わってくるので、何回続けて審査落ちしたらダメかという具体的な回数は決まっていません。
しかし、短期間のうちに審査落ちが続くと審査に悪い影響を与えることになります。
この状態のことを「申し込みブラック」と呼ぶこともあります。
このような状態になってしまうと、マイカーローンの審査に通ることが難しくなってしまいます。
では、審査落ちした状態の記録は、一生掲載されたままなのでしょうか？
実は情報の保有期間には、決められた期間があるのです。
申し込みに関する信用情報の登録期間
申し込みに関する信用情報の保有期間は、信用情報機関によって異なります。
・株式会社シー・アイ・シー（略称CIC）
【保有期間】照会日より6ヶ月間
・株式会社日本信用情報機構（JICC）
【登録期間】申込日から６ヵ月を超えない期間
・全国銀行個人信用情報センター（略称KSC）
【登録期間】当該利用日から1年を超えない期間
登録された情報は半年から1年間が過ぎると、信用情報機関で照会できなくなります。
万が一申し込みブラックになってしまっても、半年～1年間待てばキレイな状態で申し込みができるようになるということです。
でも、マイカーローンを組む場合に、融資に半年間も待てないですよね。
もう購入する車種が決まっている状態で、マイカーローンの借入先を探している方も多いですから。
急いで借入れをしないと納車日に間に合わないことになりかねません。
では、そのような場合、どうすればいいのでしょうか？
その方法についてこちらのページで紹介しています。
